自分の主張ばかり繰り返して周りの迷惑を一切考えない「モンスターペアレント」「モンスタークレーマー」が増えてきていますが、実はあなたが働いている会社の中にもそういう人が潜んでいるかもしれません。

いわゆるモンスター社員は、勤務態度や人間関係においてたくさんの問題を起こし、会社に多大なる不利益を与える存在です。そして、それが「女性」となると、さらに問題は厄介になります。

今回はモンスター社員の7つのタイプをご紹介し、女性ならではの女性モンスター社員の特徴や心理、そして女性モンスター社員への適切な対処法をご紹介していきます。 社内のモンスター社員にお困りの方はぜひ今回の記事でご紹介する内容を参考にしてみてくださいね。

モンスター社員とは

「この人、もしかしたらモンスター社員かも?」という存在の人が社内にいるかもしれません。以下にご紹介する項目が3つ以上当てはまっていたらモンスター社員である可能性が高いでしょう。

モンスター社員とは

・相手に対して過剰に攻撃する

・自分がすべて正しいと思っている

・家族がすぐに介入してくる

・自分の能力を過信している

・被害妄想が強い

・指摘されると逆切れする

・気に食わないとすぐに「辞める」と言い張る

・自分の主張を曲げない

・上司や目上の人を一切敬わない

のような特徴があります。

なお、まっとうな社員の中にも正しい主張を強くする人もいますので、自分の主張が強いからと言ってすぐにモンスター社員認定するのは危険です。 いろいろな側面から総合的に判断してモンスター社員なのかどうか判断するようにしてください。

モンスター社員の7つのタイプ

モンスター社員にもいろいろなタイプがあり、それぞれに違った特徴があります。ここではよく見かけるモンスター社員の7つのタイプについてご紹介していきます。

家族介入タイプ

最近の若い社員によくありがちですが、モンスターペアレントを持つ社員は、結果的にモンスター社員になります。 子供に問題があり、明らかに自分の子供が悪いにも関わらず、自分の子供の非は認めず、他の人のせいにしたり会社のせいにしたりするのです。

モンスター社員本人が職場で抱えている問題なのにもかかわらず、家族が勝手に介入してきて会社や同僚、上司に圧力をかけてくるケースが多く見られます。

パワハラタイプ

いわゆる、パワハラをする社員です。パワハラは就業法に違反する行為ですので、立派な問題行動です。 自分の立場を利用して相手を威圧したり攻撃したりしてくるので、他の社員への悪影響は避けられません。

最悪の場合、自分の意見や主張を押し通すために暴力的な行為をすることもあります。

依存タイプ

人に甘えて自分を徹底的に甘やかすタイプのモンスター社員もいます。 自分が与えられた仕事なのに他人に押し付けたり、やらなければいけないことを放っておいて周囲を困らせたりします。このタイプはお嬢様気質の女性社員に多いです。

承認欲求タイプ

こちらも女性に多いタイプのモンスター社員です。承認欲求が極めて強く、常に周りが自分を見ていないと気が済まないので、周りを巻き込んでさまざまな問題を引き起こします。

特に、自分がお気に入りの男性社員が他の女性社員にかまっていたり、他の女性社員と一緒に仕事をしていたりすると攻撃が増しますので、トラブルに発展しやすくなってしまいます。

自己主張タイプ

自信過剰で自分の能力を過信することで周りに迷惑をかけるのが自己主張タイプのモンスター社員です。

「自分は選ばれた人間である」と本気で思っているため、自分が有利なポジションから外されると逆切れすることもあります。また、自分の意見が100%正しいと思っているので、価値観を押し付けてくるという特徴もあります。

情緒不安定タイプ

常に気持ちが安定せず、情緒不安定であることで周りの社員や取引先に迷惑をかけるタイプが情緒不安定タイプのモンスター社員です。こちらも女性社員に多く見られます

感情のコントロールが苦手なので、さっきまで落ち込んでいたと思えば突然キレて他人に攻撃的になるなど、周りの人間は扱いに困ってしまうでしょう。 情緒不安定なので、突然休んで商談に穴をあけるリスクもあります。

反抗期タイプ

思春期の反抗期そのまま成長して社員になってしまったようなタイプのモンスター社員もいます。 会社で定められているルールに従わないのはもちろんですが、上司から注意や指導をされても一切耳を傾けません。

常に反抗的な態度なので、社内で孤立しやすい傾向にあります。自分の思い通りにならないと逆切れすることもあるため、こちらも扱いに困ることが頻繁に起こるでしょう。

女性のモンスター社員の特徴

先ほどの章では一般的なモンスター社員のタイプについてご紹介しましたが、ここでは、女性ならではのモンスター社員の特徴を見ていきます。

モンスター社員であるだけでも困ってしまいますが、それが女性であるとさらに厄介になります。女性モンスター社員の特徴を知っておくだけでも今後の対応の作戦を立てやすいので、特徴はしっかりと把握しておくといいですね。

女の武器を使う

女性モンスター社員は、女の武器を使ってきます。女性特有の弱さや色気を使って、男性上司や男性の同僚を困らせるケースが多いです。

女の武器を使うモンスター社員は、お気に入りの男性社員の前では猫なで声でとても良い顔をするのに、いなくなった途端、人が変わったように態度が豹変することもあり、社内の雰囲気は完全に悪くなってしまうでしょう。

すぐにセクハラと騒ぐ

男性の上司が 「今週末はどこか出かけるの?」 「もうすぐ誕生日だよね」 などと声をかけるだけでもすぐにセクハラ!!と騒ぐのも女性のモンスター社員の特徴です。

セクハラとその場で騒ぐだけならまだいいのですが、人事部に訴えるケースもあり、男性社員は扱い方に困ってしまい、仕事がやりにくい雰囲気になるのは避けられないでしょう。

ほかの女性社員に嫉妬する

男性社員が自分以外の他の女性社員に優しくしていたり、丁寧に教えていたりするのを見るだけで嫉妬するのも女性モンスター社員によくみられる特徴です。

自分に気を引こうとわざとミスをしたり、わざと仕事をサボったりすることもありますので、教育担当になっている社員の方は苦労が多くなってしまうでしょう。

隠れていじめや嫌がらせをする

ほかの女性社員に嫉妬した結果、隠れていじめや嫌がらせをするのも女性のモンスター社員ならではと言えるでしょう。

男性社員の前ではいい顔をし、男性社員が見ていない陰でいじめや嫌がらせをするので、被害に遭っている女性が訴えなければ、周りの社員はなかなかいじめに気がつかないでしょう。

最悪の場合、いじめられている社員が耐えられず会社を離職することになるケースもあります。いじめられていることを誰にも告げずに会社を辞めてしまうと、周りは女性モンスター社員による被害の実態に気が付かないうちに被害が広がっていく可能性もありますので、女性のモンスター社員は厄介なのです。

女性モンスター社員の心理

女性モンスター社員ならではの特徴を見てきましたが、女性モンスター社員たちに適切に対応していくためには彼女たちの心理を知っておくことが大切です。

すべて自分の思い通りにしたい

彼女たちは自分の考えがすべて正しいと思っていますので、すべて自分の思い通りにしたいと考えています。

常に自分がチヤホヤされていたい

職場とプライベートをごちゃ混ぜにしているせいか、プライベートで男性にチヤホヤされているからと職場でも男性社員にチヤホヤされたいと考えています。

できるだけラクしたい

そもそも仕事に熱意がなく、結婚するまでの腰掛仕事だと思って入社しているタイプの女性社員だと、できるだけラクして、できるだけ面倒な仕事はしたくないという心理が働いています。

常に自分が上でいたい

ある程度の地位まで上がっている女性モンスター社員だと、常に自分が優位でありたい、もしくは優位であるべきだと考えています。 他の女性社員に対してマウントを取りたいという心理もあります。

特別扱いされたい

自分だけ周りよりも特別扱いされたい、特別扱いされているから自分は特別な存在なんだと思いたいという心理も働いています。 男性社員から特別扱いされているということで優越感に浸りたいと考えています。

女性モンスター社員への適切な対処法とは

ここまででご紹介してきた女性のモンスター社員の特徴や心理を踏まえたうえで、女性モンスター社員への適切な対処法を挙げていきたいと思います。

話を最後まで聞いてあげる

モンスター社員と対話する際は、相手の話を遮ることなく、最後までしっかりと聞いてあげましょう。

「そうだね」「気持ちはわかるよ」「大変だったね」

など共感するような言葉をかけるだけでも彼女たちは満足します。 彼女たちに共感を示したうえで、自分たちの態度や行動がいかに間違っているものかを気づかせてあげて改善につなげていくことが大切です。

改善につなげるためには女性モンスター社員からの信頼と安心感を得なければ聞く耳を持ってもらえませんので、彼女たちの話はしっかりと聞いてあげましょう。

冷静な態度で接する

女性モンスター社員の態度や言葉使いを聞いていると、こちらもイライラしてしまうかもしれませんが、あくまでも感情的にならずに冷静な態度で接することが重要です。

感情的に反論したり指摘したりすると、モンスター社員を刺激するだけでなんの解決にもならないどころか、問題行動が悪化するだけです。

褒める

承認欲求が強いタイプの女性モンスター社員の場合、特に褒めるという対処法が効果的です。 どんな小さなことでも褒めてあげることで、承認欲求が満たされてこちらの要求も聞いてもらいやすくなりますし、そもそもの問題行動が落ち着くことも期待できます。

会社のルールを再認識させる

パワハラのように相手に攻撃的な態度を取る、すぐにセクハラだと騒ぐ、常習犯的に遅刻・欠勤をするなどの問題行動がある女性モンスター社員には、会社のルールを再認識させましょう。

一緒に就業規則を確認し、理解させたうえで問題行動に対しての罰則も説明しておいてください。

場合によっては懲戒処分を

会社として指導や面談を実施して改善を試みてもモンスター社員の問題行動がいっこうに収まらない場合は、懲戒処分を検討することも必要になってきます。

ただ、モンスター社員の場合、突然懲戒処分を実施したり、懲戒解雇をしたりすると、 「不当な扱いだ」「不当解雇だ」と会社側が訴えられてしまうリスクがありますので、慎重に進めていく必要があります。

モンスター社員を懲戒処分にするなら問題行動の証拠を確保するのが必須

女性モンスター社員のさまざまな問題行動を見ていると、他の有能な社員の士気も下がってしまいますし、無駄な余計なストレスが増えて通常業務に支障をきたしてしまうリスクもありますよね。

「モンスター社員を辞めさせることができたら・・・・」 とふと考えることもあると思います。 しかし、懲戒解雇や懲戒処分をする際は、モンスター社員から逆に訴えられないように慎重に進めていかなければなりません。

問題行動の証拠は探偵に調査を依頼

モンスター社員にたいして懲戒処分を行う際は、万が一裁判沙汰になったときに備えて、モンスター社員が就業規則に違反する問題行動を取っていたことを証明できるように準備しておく必要があります。

問題行動の証拠は、素人ではなかなかつかみにくいうえに、裁判で使える証拠が取れるとは限りません。 モンスター社員の問題行動の証拠は企業調査に力を入れている探偵に調査を依頼するのが一番安全かつ確実です。

まとめ

女性モンスター社員は確かに扱いが難しく、放置してしまいたい気持ちになるのは当然だと思います。 しかし、モンスター社員を野放しにしていると、会社にとって様々なリスクや不利益が生じてしまいますので、適切に対処することが重要です。

参考記事:手に負えない驚愕の「モンスター新入社員」の特徴と適切な対処法まとめ

 

女性モンスター社員の場合は、女性の武器を使った問題行動を起こしやすいので男性モンスター社員より対応に困るかもしれません。問題に対応できないと判断した場合や、問題が大きくなってしまうかもと感じた場合は、企業調査を得意とする探偵や、弁護士などの専門家に相談してみることも検討してみて下さいね。