大切な会社を守るために企業調査をしようかと検討されている経営者の方は多いと思いますが、その費用が気になるところですよね。
また、どこに調査を依頼すればいいのかも迷ってしまうと思います。
今回は、企業調査を依頼したときに費用相場や、企業調査にはどんな種類があるのか、そして費用を賢く抑えるためのコツをご紹介していきます。
企業調査を実施する目的
企業調査をしたいと考えるきっかけは様々だと思いますが、一般的にどのような目的で企業調査を行うのか見ていきます。
従業員の不正を暴きたい
不審な行動を取っているとみられる従業員の素行調査を行う目的や、会社の規則に反している社員がいないかチェックするという目的などがあります。
また、営業成績がなかなか上がらない社員が営業の外回りでサボっていないかチェックする目的もあります。
採用する人材の信用性を知りたい
新しく人材を採用する際、その人物が本当に信頼できるのか、重要なポジションを任せられるのかを調査する目的で依頼する経営者も多いです。
特に、中途採用で経営陣のポジションや経理などお金を扱う部門の人材を採用する際は、採用する人物の信用性が重要ですので、調査を依頼する機会も多くなるかと思います。
取引先の信用性を確認したい
現在取引を行っている会社が突然倒産したり、法的な不正を働いていたりしたらあなたの会社にも大きな影響がありますよね。
取引先の経営状況や経営方針によって、あなたの会社に大きな悪影響が出ないよう、調査を依頼することはとても意義のあることでしょう。
また、新しく取引を決めるにあたっても、その会社が本当に信用できるのかを見極める目的で調査を依頼する方も多いです。
企業調査の種類
続いては、企業調査の種類をご紹介していきます。 目的によって調査の種類が変わってきます。
企業信用調査
企業信用調査は、企業と企業が取引を行う際に、相手のことをいろいろな角度から知るために行う調査のことです。
相手企業の支払い能力や負債の有無などを調査によって調べます。 取引を開始した後に被害を受けないよう事前に調査しておくことが大切です。
雇用・採用調査
新たに人材を採用するときに行うのが雇用・採用調査です。 履歴書に書いてある経歴が事実なのかどうかを調べます。
特に、中途採用で高給なポジションや重役として迎え入れる際に採用調査を行う企業が多いです。
社内不正調査
社内で横領や情報漏洩、経費などのカサ増し請求が行われていないかの調査が社内不正調査と言います。
すでに不正の疑惑があがってから行うケースもありますが、社内不正調査は不正を未然に防ぐために行うほうがより効果的でしょう。
素行調査、行動確認
「やたら外回りの時間が長いのに全然成績を上げない営業マンがサボっていないか」
や
「最近急に羽振りがよくなった従業員が反社会的勢力と付き合いがありそう」
などという場合に行うのが素行調査や行動確認です。
会社に不利益をもたらす従業員を解雇したいという場合でも、解雇を理由に会社が訴えられてしまうリスクもありますので、裁判でも使える不正の証拠をそろえておくことはとても重要です。
情報漏洩の被害対策調査
社内で情報漏洩が起きている疑惑がある場合、盗聴器や監視カメラが仕掛けられていることがあります。
被害対策調査では、盗聴器発見の技術や監視カメラ発見調査によって情報漏洩の根源を見つけ出します。
また、盗聴器、監視カメラの発見だけにとどまらず、しっかりとそれを仕掛けた犯人を特定するまでを調査します。
企業調査を依頼できるのはどんな会社?
企業調査の種類や目的がわかったところで、「その企業調査、どこに依頼すればいいの?」という疑問が上がりますよね。
企業調査を依頼できるのは
・信用調査会社
・探偵事務所
の2つです。 それぞれ詳しく見ていきましょう。
信用調査会社
大手の信用調査会社は「帝国データバンク」や「東京商工リサーチ」などが挙げられ、一度は耳にしたことがある会社ではないでしょうか。
信用調査会社の魅力は、長年のノウハウを基にした情報分析力と実際現地に出向いて行う調査による情報が得られる点です。
調査で得られる情報としては、代表者情報の詳細や企業の将来性、決算内容などまで幅広くそして詳細に把握が可能です。
ただし、調査を依頼する際にプラスで加盟料が必要な点や、小規模、少数、単発、個人に対しての調査への対応が難しいというのがデメリットです。
逆に、複数の企業の信用調査を依頼したい場合や長期で調査を利用したい場合はお得にできるでしょう。
探偵事務所
もう一つの調査依頼先として探偵事務所が挙げられます。
探偵事務所の調査では、企業の経営状況や運営体制、取引先経営陣の情報などがわかります。
企業に対する調査だけでなく、一従業員などの個人に対する調査を受けてくれるのが魅力です。また、1,2社という小規模な調査も依頼することが可能です。
ただし、複数の企業調査を依頼する場合は割高になってしまうので、その場合は信用調査会社に依頼するのがベターです。
企業調査を依頼したときの費用の相場は?
企業調査を依頼する際、最も気になることの一つがその費用だと思います。
企業調査の費用の相場はいくらくらいなのでしょうか。
調査費用の相場を知っておくことで、依頼しようとしている会社が適正価格なのかどうか判断できるはずです。 信用調査会社に依頼した場合と、探偵に依頼した場合それぞれを見ていきましょう。
信用調査会社に依頼した場合
まずは料金体系についてですが、信用調査会社の料金体系はほとんどの会社でポイント制になっています。
ポイントは5社分の調査ポイントから販売されていることが多いです。
つまり、1社や2社のみ調査を依頼したい場合であっても最低5社分の調査料金がかかってしまいます。
また、費用は【基本料金+調査料金】で決定され、
・基本料金の相場が3万~5万
・5件分の調査料金の相場が約12万
なので、費用相場は合計15万~17万程度となります。
探偵事務所に依頼した場合
一方、探偵事務所に依頼した場合の費用相場はどのくらいなのでしょう。
探偵事務所の料金体系は【調査時間×調査員の数×調査員の1名1時間当たりの料金+諸経費】となっています。
調査する内容が少なかったり、難易度が高くなかったりすれば調査時間を短縮できるので、結果として料金を安く抑えることができます。
1名の調査員の1時間当たりの料金相場は1万~1万5000円くらいで、多くの場合が調査員2名で行います。
仮に6時間の調査を2日間依頼したとすると、 6時間×2日間×2名×1万=24万円 ということになります。
1日の調査で終わる場合は半分の12万円で済みます。
探偵事務所へ企業調査を依頼するメリットとしては、調査した分だけの費用の支払いでいいので納得感が大きい点ですね。
また、探偵事務所によっては成功報酬制度を取り入れているところもあるので、ケースバイケースで料金プランを選んでみてください。
企業調査の費用を賢く抑えるコツ
企業調査を依頼する際の費用を抑えるコツは4つあります。以下にご紹介する4つのポイントをぜひ実践してみてください。
依頼内容を明確にしておく
依頼内容を明確にし、それをしっかりと調査会社や探偵に伝えておくことは費用を抑えるうえで重要なポイントとなります。
どういう情報が欲しいのか、どういう証拠が欲しいのか、それを使ってどうしたいのかなどを正しく詳細に伝えることで、最適なアプローチで調査を進めてもらえるため、調査時間を短縮することができます。
特に、探偵に依頼する場合は、調査人数×調査時間で料金が決まるため、調査時間を短縮するのは費用を抑えるうえでとても大切になります。
目的に合った調査会社を選ぶ
費用を抑えるためには調査の目的にあった会社を選ぶことも重要です。
1,2社だけの企業調査を依頼するのか、複数の企業調査を依頼するのかによって選ぶべき会社が変わってきます。
複数の企業調査を依頼する場合は探偵に依頼すると費用がかかりやすくなってしまいます。反対に、個人への調査を依頼する場合は、探偵のほうが費用をかなり抑えられるでしょう。
企業調査に力を入れている会社を選ぶ
探偵事務所に企業調査を依頼する場合、企業調査に力を入れていて実績のある探偵事務所を選ぶことが費用を抑えるうえでとても大切になります。
少数の会社の企業調査や個人に対する調査を依頼する場合、探偵に依頼したほうが費用を抑えられるのですが、探偵の中には、浮気調査をメインに対応していて企業調査の実績がほとんどない会社もあります。
調査時間を短縮し、費用を抑えるためには企業調査に慣れていて実績がある探偵事務所を選ぶことが重要です。
当事務所は企業調査に力を入れていることはもちろんですが、他の探偵事務所では行っていない当事務所独自の【オンライン監視調査】という方法を導入しております。この調査方法であれば、張り込みは不要で見ているだけで証拠が掴めますし、ご自身で証拠を掴むことも可能です。
複数の会社から見積もりをもらう
最後のコツとして、複数の会社から見積もりをもらって比較する方法があります。
企業調査の場合、依頼する件数や規模の大きさによって費用が大幅に変わってきます。
そして、調査会社と探偵事務所はそれぞれメリットデメリットがありますので、両方から見積もりをもらって料金や調査内容を比較するといいでしょう。
まとめ
今回、企業調査の費用について見てきました。
企業調査は調査の目的や依頼内容によってしっかりと依頼先を選んでいくことが費用を抑えるうえでも重要になります。
調査件数が少ない場合や、従業員に対する個人調査をしたい場合などは、探偵事務所を選ぶことをお勧めします。
また、探偵事務所を選ぶ場合は、料金だけでなく、信頼できる探偵かどうかという点でもしっかりと見極めるようにしてくださいね。
当事務所は企業調査にも力を入れており、これまで多くの企業様からの調査依頼を受けております。 少しでも気になることがあれば、経営者の方の立場になってご相談をお受けしますので、お気軽にご相談くださいね。