「詐欺」は企業を倒産へと追い詰めます。
「取引先に大量の商品を渡したのに、入金が無い!」
「メールに重要な情報を書いたら、ライバル企業に筒抜けだった!」
「融資してくれると言っていたはずが、お金を取られただけ!」
こんなことになってしまったら、経済的危機に陥るでしょう。
今回は「詐欺」について基礎知識をまとめました。
よくあるパターン3つを確認しましょう。
同じような状況であれば、速やかな企業調査をおすすめします。
「詐欺」とは?:嘘でお金や情報を奪う
「詐欺」は、人を騙して金品や情報を騙し取り、損害を与える犯罪です。
有名なのは「振り込め詐欺」ですね。
お年寄りに孫だと信じ込ませて、大金を奪い取る手法です。
「詐欺は個人間で行われるから関係ない。」
そう思っていませんか。
会社も、同様に狙われています。
最悪の場合、会社の倒産にもつながってしまいますよ。
しかし、犯人も用意周到です。
基本的にコミュニケーション能力が高いので、その場で見破れない場合もあります。
「絶対大丈夫ですよ。」と安心させたり、
逆に「期限が短いので早くしてください。」と急がせたりします。
冷静に判断ができないようにしているのですね。
詐欺を防ぐのが一番ですが、引っかかってしまうこともあります。
素早く企業調査を行い、商品やお金を取り戻しましょう。
「詐欺」よくある3つの事例
では、会社への「詐欺」行為はどんなものがメジャーでしょうか。
「取り込み詐欺」・「ビジネスメール詐欺」・「融資保証金詐欺」の3つについて確認しましょう。
代金未払い!「取り込み詐欺」
「取り込み詐欺」は、商品だけ取られ、代金が支払われないというパターンです。
信頼関係を築いてから行われる場合も多く、厄介です。
気付くのが遅れてしまえば回収が難しくなることも。
手順はこうです。
まず複数回、小さな金額の取引をします。
こちらが信頼したのを見計らって、大口の取引を申し出ます。
「今回から後払いでもいいでしょうか?」と持ちかけられます。
これまでの実績がありますから、経営者のあなたも「OK」と言うでしょう。
そうなれば、犯人の思う壺です。
最終的に転売をするので、換金しやすい商品が狙われますよ。
ブランドイメージの強い電化製品や食品・金券などですね。
過去には、リフォーム会社が450万円相当の被害にあいました。
エアコン・温水洗浄機などをだまし取られたのです。
犯人は転売をし、最終的に逮捕されました。
支払いがされない場合は、企業調査を依頼したほうが良いですよ。
詐欺師はすぐに商品を処分し、行方をくらまします。
どこにいるかを探し出し、商品の回収や法的手段に出ましょう。
本物っぽい!「ビジネスメール詐欺」
「ビジネスメール詐欺」は、電子メール経由で金銭・情報を騙し取る犯罪です。
「迷惑メール」とも呼ばれますが、こちらのほうがポピュラーですよね。
とあるアンケートでは、被害額が1,000万円以上と回答した企業もいます。
たった1通のメールなのに、経済的ダメージが大きいんですね。
方法は主に2つ、「フィッシングメール」と「キーロガー」です。
詳しく見ていきましょう。
昔からある「フィッシングメール」
「フィッシングメール」は歴史が長く、様々な内容があります。
例えば、カード会社や銀行を装いメールを送ってきます。
「あなたのカードが不正に使用されています。再設定してください。」と不安を煽ります。
特定のURLを送りつけ、クレジットカード番号や口座番号を入力させます。
本物そっくりの文面やサイトに作り込まれている場合もあり、気付きにくいのです。
「もしかして偽物だった?」と思ったのなら、迅速に調査を頼みましょう。
プロなら迅速にメール送信元を探り出し、情報を守ります。
パスワードも丸わかり「キーロガー」
「キーロガー」は、パソコンの動作を記録する不正プログラムです。
メールに悪意のあるファイルを添付し、開封した途端にウィルスが入り込みます。
「キーロガー」が仕込まれてしまったPCで、ログインやネットショッピングをするとどうなるでしょうか。
犯人にはパスワードもカード情報も渡ってしまいます。
取引先へのメールも閲覧できてしまいますね。
早急に「キーロガー」の駆除が必要です。
同時に、送りつけてきた者を見つけ出さなければいけません。
専門の業者に調査を依頼しましょう。
話が違う!「融資保証金詐欺」
「融資保証金詐欺」は、融資をすると持ちかけ、保証金や登録料を騙し取ります。
別名は「貸します詐欺」です。
中小企業や個人事業主を中心に、はがき・ダイレクトメール・FAXを送ってきます。
「低金利」「誰でも」「担保不要」で、お金を受け取れるといった内容です。
しかし、「信用実績のため」「一定期間預かるため」と理由を並び立て、先に入金を求めます。
指定の口座にお金を振り込めば、業者とは一切連絡が取れなくなります。
融資は無いどころか、お金を取られただけの状態ですね。
過去には、100万円以上を入金した事例もあります。
「おかしいな?」と思ったら、入金前に調べましょう。
有名な会社名を騙ったり、歴史ある会社を買収したり、手のこんだやり口の場合もあります。
ぱっと見ただけでは判断できません。
ですが、正規の貸金業者は、現金を振り込ませることはありません。
万が一入金してしまったなら、スピーディーな調査が求められます。
犯人からお金を取り戻すため、知識豊富なプロに任せましょう。
まとめ
今回は企業に大きなダメージを与える「詐欺」について、まとめました。
「詐欺」とは?:嘘でお金や情報を奪う
代金未払い!「取り込み詐欺」
本物っぽい!「ビジネスメール詐欺」
話が違う!「融資保証金詐欺」
よくある事例と同じ状況であれば、企業調査を検討しましょう。
大事な企業と従業員を守るために、すぐに犯人を探し出さなければいけません。
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